オメガ系脂肪酸って何?油と栄養の関係性について

H27度の日本人平均摂取カロリーは1890kcalで、第二次世界大戦直後の1946年の摂取カロリーよりも下回っているそうです。驚きませんか?海外からたくさんの食べ物が入ってきて、町にはファーストフード等の安価で手軽なお店があふれています。

私はてっきり、日本人は昔と比べ摂取カロリーが増加傾向にあると思っていました。超高齢化社会となり、高齢者が増えたのも要因のひとつと考えられます。反対に、65歳以下に限ってはメタボリックシンドロームなどの過栄養が問題となっています。ただし、摂取カロリーだけではなく、食事バランスや質の問題も大きいようです。

今回は栄養の中でも高エネルギーであり、メディアなどで悪者にされやすい油について書きたいと思います。

オメガ系脂肪酸って何?

数年前からオメガ系脂肪酸をよく雑誌やテレビで見かけるようになりました。

油に含まれる、脂肪酸の種類のことで、脂肪酸とは「酸素」「炭素」「水素」が鎖のように繋がっている物質で、その鎖がところどころ折れ曲がった形状をしています。この形状によって、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、オメガ9脂肪酸と分類されます。オメガ系脂肪酸はこの3種類だけです。

また、油には脂肪酸1種類しか含まれるということはなく、数種類の脂肪酸が含まれて成り立っており、例えばオリーブオイルはオメガ9脂肪酸が、サラダ油はオメガ6脂肪酸が、亜麻仁油・エゴマ油はオメガ3脂肪酸の割合が多くなっています。

最近は亜麻仁油やエゴマ油に代表されるオメガ3脂肪酸が健康に良いといわれることが多いようですが、他のオメガ6やオメガ9が悪い脂肪酸というわけではなく、摂取するバランスが問題のようです。もちろん多くとればよいというわけでもありません。

ちなみに現代ではオメガ6と9が過多に、オメガ3が不足することが多いようです。

オメガ3脂肪酸が健康に良いとされるわけ

オメガ3脂肪酸がこんなに騒がれるのは何故なのでしょうか。その効果を調べました。

まずひとつに、血管の保護効果があります。高血圧や動脈硬化などの方の血管は常に大きな負荷がかかっている状態といえます。この負荷を「ずり応力」といい、血流に対する抵抗力の事を指します。この刺激が大きくなると、血管壁から一酸化窒素(NO)が放出され血管拡張が起こります。

細胞を覆う膜を細胞膜といい、当然血管にもその膜は存在します。細胞膜はリン脂質とコレステロールで構成されており、リン脂質は「骨組み」コレステロールはその骨組みを埋める「セメント」のような役割を担います。なおコレステロールの成分が脂肪酸です。

リン脂質・コレステロールはともに縦方向からの負荷に対しては大変強い構造を持ちますが、前述した「ずり応力」などの横からの力には弱い性質を持ちます。強いずり応力が続くと、血管壁は破壊されていきます。そこでオメガ3脂肪酸の出番です!

覚えているでしょうか?オメガ脂肪酸の形状は鎖で繋がっており、ところどころで折れ曲がっていると前述しました。

オメガ9脂肪酸が一箇所、オメガ6脂肪酸は二箇所、オメガ3脂肪酸は三箇所折れ曲がっている構造をしています。この構造が横からの負荷に対して遊びとなり、クッションの役割を果たします。

つまりこの折れが多いほど横方向の負荷(ずり応力)を緩和し、その機能がもっとも高いのがオメガ3脂肪酸というわけです。そのため、オメガ3脂肪酸は血管を助けるといわれ、健康に良いと話題に上がっているわけです。

もちろん機能はそれだけではなく、他の脂肪酸にも重要な役割があるため、オメガ3脂肪酸だけが大事というわけではないです。そしてオメガ3脂肪酸は熱などに大変弱く、調理により変性してしまいます。ファーストフードなどではまず摂取しづらい栄養といえるのではないでしょうか。

自分自身、栄養バランスには気をつけなければいけないと感じました。

長くなってきたので、続きは次回にさせていただきます。次回もぜひご覧いただけますと幸いです。