近年増加中の”熱中症”に要注意!

まだ、5、6月ですがもう首都圏では25℃以上を超える日が続いています。

ですが、これからが夏本番です。この時期になると多くみられるのが熱中症です。近年、夏期の気温が上昇しており、全国で6月から9月の期間に、熱中症で救急搬送された方は、近年増加しており2010年は56,119人、2013年は58,729人となっています。(総務省消防庁資料より)また、熱中症による死亡数は、1993年以前は年平均67人ですが、2010年は1,745人となっています。(厚生労働省人口動態統計より)

救急搬送数および死亡数ともに65歳以上の高齢者に多く半数以上を占めています。

熱中症とは?

ヒトは暑さを感じると汗を出して体温を下げています。汗は身体から蒸発する時に身体の熱も一緒に放出しています。これでヒトは体温を一定に保っています。

熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態をいいます。

熱中症の分類について

熱中症にも症状により熱疲労、熱痙攣、熱射病の3型に分類されることが多いようです。

①熱疲労

大量の発汗により体内の水分が枯渇し、脱水症状になります。そうすると体内循環血液量が減少にともない脳や内臓への血流が減少することにより、めまい、頭痛、吐き気、倦怠感、脱力感が出現し、集中力や判断力が低下したりします。

②熱痙攣

大量の発汗により水分と電解質(特にナトリウム)が大量に失われます。このような状態の時に大量の水分だけを補給すると、血液中のナトリウム濃度が低下し低ナトリウム血症となり、突然の不随意的な疼痛を伴った筋痙攣を引き起こします。

③熱射病

熱中症の中で最も重症な状態です。体温調整機能が破綻し40℃を超えるような異常な高体温を呈し、脳、心臓、肝臓、腎臓、筋などの多臓器障害を引き起こします。意識障害・ショック状態になる場合もあります。

熱中症になりやすい人(熱耐容能の低い人)

乳幼児

体温調節機能があまり発達しておらず環境の温度変化の影響を受けやすいのです。

高齢者

体内水分量が若者と比べると低いため、脱水状態に陥りやすくなっています。また、体温調節機能が低下しているため熱がこもりやすくなるとともに暑さを感じにくくなります。

肥満者

肥満になると軽い運動でもエネルギー消費が大きくなり熱の発生が多くなります。また脂肪が熱の放散を抑制してしまいます。

体力低下者(体調不良の時)

体温調節機能が低下し、ふだんは平気な程度の暑さでも熱中症を起こすことがあります。

薬物服用者

利尿剤、血管拡張剤、β-ブロッカー、抗コリン剤、抗ヒスタミン剤、筋弛緩剤、中枢神経抑制剤を服用されている方は注意が必要です。

高血圧症患者

高血圧の人は体内の塩分濃度が低く水分も少ない傾向にあります。

暑熱環境未順化者

高温多湿環境下で過ごしている方は熱中症になりにくく、そのような環境に慣れていない方はなりやすい傾向にあります。

熱中症を予防しよう!

①:こまめに水分補給をしましょう。
汗をかいてなくてもこまめに水分を摂取することが必要です。あまり汗をかいてないときは水分のみで良いですが、汗をたくさんかいたときは、塩分を含んだスポーツドリンクを摂取するようにしましょう。

②気温と湿度を気にかけよう。
気温や湿度が高くなるのを防ぎましょう。屋外では日陰を活用したり、屋内では風通しを良くしたり、時にはエアコンや扇風機を使用するようにしましょう。夜間寝ているときも熱中症になることがあるので、注意しましょう。

③体調管理をして丈夫な身体をつくろう。
バランスよい食事、しっかりとした睡眠をとり、熱中症にかかりにくい体づくりをすることが大切です。

熱中症?って、思ったら(応急処置)

・涼しい場所へ移動しましょう。
エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難しましょう。

・身体を冷やしましょう。
衣服をゆるめて、身体の熱を放出しましょう。氷枕を使って首回り、脇の下、足の付け根などを冷やしましょう。また、身体に水をかけたり、うちわなどであおぎ、体を冷やすことも有効です。

・塩分や水分を補給しましょう。
塩分(ナトリウム)を含んだスポーツドリンクや経口補水液を摂取しましょう。水分のみでは先述したように場合によっては低ナトリウム血症により熱痙攣を引き起こすことがありますので注意しましょう。
※ 自力で水分摂取できない、嘔気や意識障害がある場合はすぐに医療機関に相談し、救急車を呼びましょう!!

終わりに

熱中症は屋外・屋内、日中・夜間関係なく、起こる可能性があるものです。熱中症について正しい知識を身につけるとともに、体調の変化に気をつけましょう。また、前述したように熱中症になりやすい人が周りにいる方は周囲への気配り、事前のサポートも必要になってきます。今年も暑い夏が予想されていますが、体調を崩すことなく、みんなでこの夏を乗り越えましょう。