安心してください!『老健』でもリハビリできますよ!

介護老人保健施設(以下、老健)で働いていると「老健って、何を行っているの?」「老人ホームとは違うの?」と聞かれることが多々あります。そのたび、老健って世間にちゃんと認知されてないと実感させられます。そのため、今回は老健について書かせていただきたいと思います。

老健とは?

介護を必要とする高齢者に対して、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアとともに、作業療法士や理学療法士や言語聴覚士(以下、セラピスト)によるリハビリテーション、食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供する高齢者の生活を支援する施設です。

★POINT★
一般的に老人ホームとは特別養護老人ホーム(以下、特養)のことを指し、生活の拠点として人生の最期まで生活することができる施設のことです。在宅復帰へ向けての支援をしていく老健とは役割が違います。現在、特養は入所するための待機者が多く、老健で入所されている方の中には特養に入るために待機されている方もいるのが現状です。最近では特養不足に対して安部総理大臣が特養を増やしていくと言う発言もされています。

老健って、どんなサービスがあるの?

①入所

施設に宿泊し、在宅復帰することを目的に日々の生活を通じてリハビリテーションを行います。定期的なセラピストによる個別リハビリテーション(以下、個別リハ)も行われます。病状が安定していて入院治療の必要がない要介護度1~5の方が対象で、病院から退院したけど、在宅復帰するには、もう少し生活機能回復が必要という方が入所されることが多いため、老健は病院と在宅の中間施設と呼ばれることもあります。在宅で生活が困難となった方や介護者の状況によって入所することも可能です。また、在宅復帰を目指す一方、在宅支援の一環として老健は「看取り」の機能ももっています。

短期入所(ショートステイ)

入所が要介護1~5の方が利用できるのに対し、短期入所は要支援~要介護5までの方が利用できます。短期入所できる日数は介護度によって違いますが、最長30日となっています。目的としては介護者の一時的介護休み(レスパイト)や在宅生活が大変になってきた高齢者に対して集中的なリハビリテーションを行うことなどが挙げられます。居宅ケアマネジャーの居宅サービス計画書に沿って必要であれば、短期入所中、毎日個別リハを行うことも可能です。

★POINT★
病院の外来リハビリには期限がありますが、通所リハは介護保険で行っているため、リハビリ期間に期限がありません。居宅ケアマネジャーの居宅サービス計画書に沿って、リハビリテーションが必要な方に必要なだけ提供することができます。

通所リハ(デイケア)

在宅で生活している要支援~要介護5の方々に対して、通いで来ていただき、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスとともに、セラピストによる個別リハを受けることができ、日常生活をできるだけ自分で行えるようにリハビリテーションを行っていきます。

★POINT★
デイケアとデイサービスは違います!デイケアは上記で書いたように通所リハと呼ばれ、リハビリテーションが中心の通所サービスでセラピストによる個別リハを受けることができます。デイサービスは通所介護と呼ばれ、生活ケア中心の通所サービスで食事や入浴、レクリエーションなどを行います。デイサービスには機能訓練指導員が配置されていますが、セラピスト以外の柔道整復師、あんまマッサージ指圧師、看護師でもなれるため、質の高い機能訓練が行われているとは言えません。

訪問リハ

在宅で生活している中で日常生活動作が低下し、家族の介助量が増大し外出することが困難な方に対して、セラピストが自宅に訪問し状況に応じたリハビリテーションを提供します。また、介助者への介助指導や助言、環境調整に対する相談も実施していきます。要支援~要介護5の方々が対象です。

まとめ

 老健は上記のように入所、短期入所、通所リハ、訪問リハというサービスを持っており、在宅復帰や在宅支援のための機能が備わっています。これらのサービスにはレスパイト機能も持ち合わせていますが特に重要なのが「リハビリ機能」です。病院を退院した後でも介護保険でリハビリテーションを続けていくことはできます。高齢者の方々が住み慣れた地域の中で安心して生活できるよう各サービスを必要に応じて活用しながら、長く生活支援していくことができる施設です!!
老健のことを少しでもご理解頂けましたでしょうか?最後まで読んで頂きありがとうございました。