女性ホルモンの意外な働きとは?

去る、3月6日あった石井先生の講座中に、

「女性は生理の時関節が緩みやすく、ACL損傷や腰痛はその時に起こりやすい」

と、ちらっとおっしゃっていたのが、もやっと引っかかっていた私。

そこで今回は、女性ホルモンが及ぼす身体の変化について書いてみました。

皆様は、生理になる前に、イライラしたり、腰が重くなったりした経験はありませんか?それは、”女性ホルモン”が影響しているんですよ。

その影響しているのが女性特有のホルモンである、「黄体ホルモン(プロゲステロン)」

この黄体ホルモンは、女性にとって素晴らしい働きと、またその逆の働きがあるのをご存知でしたか?黄体ホルモンが及ぼす身体の変化を説明する前に、まず始めに、女性ホルモンについて復習していきます。

女性ホルモンの種類

女性ホルモンには大きく分けて二つ種類があります。

①卵胞ホルモン(エストロゲン)

卵胞ホルモン(エストロゲン)には、女性らしい身体つきを作って、妊娠の準備をする重要な役割があります。

具体的には、卵胞ホルモンが卵巣内の卵胞を成熟させ、排卵と受精に備えます。受精前と受精後によるこの働きで、女性の身体は妊娠できます。その他、自律神経を整えて気持ちを安定させたり、血流をよくして肌に潤いとハリを生み出したりと、素晴らしい働きをしてくれるんです。

②黄体ホルモン(プロゲステロン)

黄体ホルモンは妊娠の継続をサポートする、女性の身体を守るためのホルモンです。排卵直後から受精に備えて、妊娠しやすい状態を作ります。

しかし、卵胞ホルモンと比べると、素晴らしいくない働きをすることもあります。たとえば、にきびや吹き出物などの肌荒れ、腰痛、便秘、胸の張りなど様々な不快症状が引き起こされます。精神的にも憂鬱な気持ちやイライラを引き起こす原因になるのです。

生理前に、肌荒れや、腰が重くなる、イライラは女性ホルモンが大きく影響しているんですね。

女性ホルモンの復習はここまで!では、なぜイライラするのか?腰が痛くなるのか?書いていきます。

イライラする原因は?

女性ホルモンを司っているのは大脳で視床下部-脳下垂体-卵巣というメカニズムが働いています。

そのメカニズムが崩れる事で、スムーズにホルモンが分泌されず自律神経が乱れ、イライラしてしまうと言われています。

それは、視床下部が自立神経の中枢だからなんですよ。

例えば、卵巣の働きが低下し女性ホルモンの分泌が十分に分泌されないと、視床下部はフル回転し働かなくてはいけません。視床下部はずっと働いているので疲れますよね。すると、自立神経は乱れやすくなり、イライラが出現するんです。

腰痛の原因は?

腰痛が出現しやすい時期、生理が来る前に多いと感じませんか?それは、黄体ホルモンの一つであるリラキシンというホルモンが影響しているんです。

このリラキシ、実は私達女性にはなくなてはならないホルモン。妊娠、出産に大きく関わっているホルモンなんです。

リラキシンとは?

主に妊娠3ヶ月〜産後数日、生理前に分泌量が増え、関節や靭帯を緩める作用があり、分娩時に赤ちゃんが産道をスムーズに通り抜けられるように、重要な役割を果たしています。
リラキシンは、赤ちゃんを出産するためになくてはならない仕組みなんですね。

また、生理中も骨盤や関節が緩む事により経血の排出にも大きく関与しており、出産の準備をしている大切なホルモンなんです。

でも…リラキシンは関節や靭帯を緩める作用があるため、骨盤周囲の関節や靭帯が緩みやすい環境を作ってしまいます。

骨盤周囲が緩むとどうなるか想像してみて下さい。

全ての重みを筋で支える事になるため、腰が重く感じるんです。また、その時期に歪みや、捻れが生じる事で、腰部への負担が増し、腰痛の原因に繋がります。

また、ある研究結果では女性スポーツ選手のACL損傷も生理前に膝周囲の靭帯が緩む事で靭帯損傷しやすいというデータも出ているようです。

– 最後に –

女性がもつ特有のホルモン。

ホルモンバランスが乱れやすく、肌があれたり、イライラしたり、腰が痛くなったり…。でも、女性にしかできない事を身体は一生懸命頑張って、大切な時に備えています。

自身の身体は大丈夫かな?と患者様やお客様の身体だけにフォーカスするのではなく、自身の身体にもフォーカスしてみてはいかがでしょうか。また、技術者として女性のホルモンバランスを考慮しながらサービスが提供できるようになりたいものです。

長々と読んで頂きありがとうございました。