身体の時間「体内時計」・「生体時計」について

体内時計または生体時計などの言葉を一度は聞いたことがあると思います。

体内の機能は時間によってコントロールされており、それが健康と大きく関係があるといわれています。研究者によって見解は分かれますが、人間の本来の寿命は110~120歳と考えられる根拠として生体時計(サーカディアンリズム)があげられます。

今回は生体時計と健康について触れていきたいと思います。

身体の中にある内因性のリズムを生体時計といい、人間は25時間・マウスは23時間といわれています。その中枢は視床下部の視交叉上核という部分です。

身体の機能はこの生体時計にコントロールされていますが、様々な要因でずれが生じます。しかし、逆を返せば、このリズムをある程度理解しておけばより効率良く健康に近づけると考えられます。

食事に関しても「1日2食が良い」や「しっかり3食食べなさい」など様々な意見があるようですが、この生体時計のリズムの観点から見ると、起床後1時間以内に食事を取ることで生体時計のズレがリセットされるようです。また朝食を良くかんで食べることで夜に放出されるメラトニンの分泌が増加します。メラトニンは質の良い睡眠を得るために重要なホルモンです。

また昼は生体時計遺伝子であるビールスワンが1日のうちで最も低くなりため、昼食では太りにくいといわれています。

他にも、夕食時の塩分は尿で排泄されやすく、血圧上昇ホルモンであるアルドステロンが低い為、塩分を多少多めに取っても血圧が上がりにくく、逆に午前中はアルドステロンが高いため朝の塩分摂取は高血圧を招き易いなどがあるようです。

さらに夜中は血圧が低値となる為その変化量は大きく、午前中に循環または脳血管の病気が発症しやすい理由と考えられています。

ただし、最初に述べましたがこの身体のリズムは様々な要因で変化します。その一つが「腹時計」といわれるものです。脳の生体リズムとは別の系統で腹時計は活動しており、空腸に中枢が存在すると考えられています。腹時計は強力で生体時計に大きく変化を与えます。

例えばパッションフルーツに含まれるハルミンは朝の起床時間を遅らせ、深い睡眠をもたらすことがわかっています。他にもウコンのクルクミン、たまねぎのケルセチンなどはコレステロールや血糖の調整時間に影響を与えることが分かっています。

「腹」は日本の文化で大変重要視されている言葉ですが、こんなところでも大変重要な役割を担っていることが分かります。「甘いものは別腹」とはよく言ったものだと感心させられます(笑)

このコラムではさわり程度ですが、体内のリズムを知る事で食事・運動・睡眠などを効果的なタイミングでとることや、調子の崩れたときの対処法として利用できるようになります。

興味のある方は、詳しく調べてみてください。読んでいただきありがとうございました!